アトピー性皮膚炎改善例

久々に今回は中医学のことを書きましょう。
 
私のサロンでは、美を象徴するダイエットやフェイシャルのコース以外に、サロンの特徴でもある<カッサ><カッピング>の東洋医術を使ったエステが代表的です。
 
 
実は昨年の11月頃から、アトピーのお客様と一緒に頑張ってきました。
見てください!!ものすごい改善されました!!※お写真はいっさい加工しておりません
 
 
このお客様の事例を長文にはなりますが、説明します
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アトピー性皮膚炎といっても、人それぞれに出方は違いますから今回はこのお客様の例で書くことにします。
 
アトピー性皮膚炎の出ている位置から<肺熱、肝胆湿熱>
体質は<陰虚><虚弱>
お顔の判断は<肺>
両親から受け継いだ先天的な遺伝は<肝>
 
 
 
お顔を見たとき、もともと幼い頃から、体の中で弱い部分は肺とわかりました
 
そして、両親から受け継いだ弱い部分は肝。
 
幼少期は素直にその部分の症状だけが出ることが多いですが、大人になると食生活や生活習慣、仕事での影響、また親子の遺伝も大きく関係します。
年齢や環境の変化も要因の一つになり、体の変化には関係があります。
 
 
 
このお客様のケースは、食生活、生活習慣、環境の変化などの外因的なものと、年齢によるホルモンバランスなど総合的にバランスが崩れ、もともと弱かった肺の生理機能と親から受け継いた肝の生理機能が乱れ、津液の調節ができなくなり、やがてあふれ出た津液が湿となり。。
最終的にたまった水分(湿)と熱をうまく体外に排泄できずに
結果皮膚に炎症として出てきた。。と考えられます。
 
 
 
では、もともとの基礎知識はというと。。
 
★肝の生理機能は、疏泄(そせつ)と蔵血(ぞうけつ)
疏泄とは、疎通、発散、排泄
蔵血とは、血を貯蔵し、血流量を調節する
 
★肺の生理機能は、全身の気を主り、水道を調節する
水道を調節するとは、全身の津液と排泄の道を調節すること
 
 
★湿熱とは、津液(湿)が過剰になり、体にたまり体内の熱を奪い発散せずにとどまること
 
★津液(しんえき)とは、血液を除いた体の中にある水液のこと
 
 
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コースの際のポイント
 
★コースは、皮膚の炎症があったため<漢方での経絡マッサージ>と<カッピング>
★漢方アロマはアトピーが出ている部位は原液で使用
★経絡マッサージは、背中に胸周りをプラスし、腋のリンパに流すようにします
★カッピングは、自律神経を主る督脈と解毒の力を促す胆系の経脈、排泄を促す膀胱にあてる
★注意すべきツボは中府、壇中、曲池。足は、血海、三陰交、足三里にあてる
★症状がひどいときは、胃腸をもみ、ツボをカッピングで刺激する
 
 
 
 
生活習慣でのアドバイス
★お酒、コーヒー、魚介、羊、など脂っこい食事や体に熱がたまりやすいものを控える
★早めに就寝し、肝の血を養い解毒の力を強める
★皮膚の保湿をこまめに行い、乾燥させずに栄養をいきとどく状態にする
 
 
 
 
このお客様の場合は、皮膚に炎症があったので、漢方での経絡マッサージとカッピングで行いましたが、ひどくない場合は、カッサとカッピングでのコースがベストです!
 
 
多い時で月に2回~3回施術を行っていますが、症状は一時的にひどくなりました。
中でたまってた物が、一気に出てきた感じです。
2月のそんな時期を境に、徐々にアトピーが出なくなりました。
更に大きく改善のきっかけになったのは。。
なんと<インフルエンザ>!!
 
 
 
なぜかわかりますか??
 
 
先ほども書いたように、このお客様は、湿熱が体からうまく排泄されないことが要因の一つでした。
しかし、インフルエンザの熱とともに一気に不要な熱が体の外に放出されたのです!!
 
 
人間の体の機能は素晴らしい~~~!
 
 
 
とはいえアトピー性皮膚炎は、なかなか根治が難しく、このお客様もまだまだ油断はできません。
 
 
それでも根気よく自分の体に向き合い、ケアしたお客様の努力が結果となって改善までいたった事例であり、
私自身も大変勉強になりました!
 
 
 
 
中医学は、非常に奥がふかく、その方によって体質も生活習慣も違います。
私も施術を行う上で、自分だけでは解決できない!と思うことは、必ず今でも師匠に聞き実践します。
 
 
そして実践をもとに、勉強して経験をつみます。
それは一変通りではないからです。
 
 
また一つ、良い学びができました!
 
これで、同じようなアトピーの方がもしいたとしたら。。救える!
 
 
お客様!師匠!ありがとうございました!
 
 
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